玄米茶
量ではなく、味と品質で勝負する
この仕事で一番やりがいを感じるのは、やはりお茶を製造をしている時です。現在21品種程のお茶を栽培しているのですが、それぞれのお茶の特徴を調べるのが楽しいですね。富士山の麓という土地柄、平地の茶園に比べ、新茶は時期的に遅れをとってしまいます。土の影響で、とても栄養のあるお茶が育つ地域だと思います。量で勝負ではなく、摘み方と加工でクォリティを上げていきたいと思っているんです。栽培面積に見合った加工能力、というのも大切なんです。
新品種を育てる楽しさ、難しさ
最近、ハーブティーのような香りが楽しめるお茶を育て始めています。そのような特徴のある品種を増やしていけば、いろいろな世代の人に選んでもらえる、バリエーションのあるお茶を作ることができるのではないでしょうか。まだ試験栽培の段階で、やってみなければわからない、とういうのが正直なところ。そこがまた、お茶づくりの楽しさでもあるのですが。それから、店頭で手にとってもらうには、パッケージも大切。かしこまらずに送れる季節のギフトとしても提案したいですね
利き茶日本一の実力を活かして
静岡県はもちろん、全国的にもお茶といえば「やぶきた」が主流です。この飲み慣れた「やぶきた」をベースに、他の品種茶をブレンドして、様々なタイプのお茶を販売していきたいと考えています。ブレンドすることの利点は、品種の特徴を上手く残しながら、欠点をカバーできるということです。様々な品種をブレンドすることで生まれる新しい味の魅力を、これからは積極的にPRしていきたいと考えています。