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贈ってはいけないお歳暮
お歳暮として感謝の気持ちを贈る品としてふさわしくないものや、 目上の方には贈っていけないものなど、ついうっかりしてしまうようなものがいくつかあります。
ここでは一般的に贈ってはいけないお歳暮、目上の方に贈ってはいけないお歳暮と分けてご紹介していきますので、お歳暮選びの参考にしてください。
◆靴
靴は履物であることから「踏みつける」と連想されるので贈りものには向きません。
◆マットやスリッパ
同じく「踏みつける」の意からお歳暮の品として向きません。
◆靴下や下着類
これら身につけるものを贈ることは「みすぼらしい格好をしている」といった意味で受け取られるため、感謝の気持ちを表すお歳暮の品として向きません。
◆はさみや刃物
刃物から「切れる」「縁を断ち切る」という意味にも取れるので、贈りものには向きません。
◆花、植物
花や植物自体はお歳暮として贈っても問題はないのですが、花言葉で不吉な意味をもつ花もあります。 あまり深く気にすることはないと思われますが、花がお好きな方はよくご存知の場合もありますので購入前に一度調べておくと良いでしょう。
◆ハンカチ
贈りものとしていただくことも多いハンカチですが、ハンカチを意味する日本語の「手巾(てきれ)」という言葉が手切れ(絶交)という意味に通じます。 お歳暮の品としては向きません。
◆4、9など語呂合わせに関係する物
4は「死」、9は「苦」と連想するとして、日本では忌み数として嫌われています。例えば櫛は「苦死」と発音の縁起が悪いので、贈りものとしては向きません。
目上の方に贈ってはいけないお歳暮
◆商品券などの金券類
金額がはっきりと分かってしまうのと、先様に対し喜んでいただける品物を選ぶという心遣いが感じられないためです。
◆筆記用具、時計類
これらの品物には「勤勉奨励」(『もっと勉強をしなさい』と勉強を勧める)という意味合いがあります。 目上の方や取引先の方に対して、勉強しなさいという意味合いが含まれている品を贈るのは失礼にあたります。
◆カバン
「通勤」を連想させるものも目上の方への贈りものとしてはふさわしくありません。
贈る際に注意が必要なお歳暮
そしてお歳暮全般に注意が必要なのが、相手の嫌いなものや苦手なものを送ってしまうということです。
例えば、お酒類を飲まないご家庭にアルコール類を贈るのは無用の長物となってしまい、相手は贈ってくれる気持ちは嬉しいけれど、困ってしまいます。 つまり、品物を選ぶ際は相手の好みに合わないものは避けるということが大切なのです。
ましてや普段のお付き合いの中で、例えば相手がコーヒーが苦手、ある食物に対してアレルギーを持っているということを知っていながらそのような品物を贈ることは、大変失礼な行為にあたります。
親族へのお歳暮と合わせてご主人の関係先の贈答手続きも奥様がされているような場合、このようなことが起こりがちです。 任せたままにせず、手配をする前に最終確認をする、事前にそのような情報をきちんと伝えるなど細心の注意を払うことが大切です。
また、最近では健康を意識した食生活やライフスタイルを心がけている方も増えているので、そのような方には健康面を考慮した品物等を選ぶのも良いでしょう。 事前に相手の好きなものや嫌いなものを知っている場合は問題ありませんが、よくわからない時には嗜好品と思われるもの(酒類、コーヒーなど)は避けて選びましょう。