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お歳暮を贈る時期、過ぎてしまったら?
お歳暮とは「年の暮れ」を表す言葉ですが、意外とどの期間にお贈りするのが最も適切なのか分からないものです。
一般的にいつごろにお贈りすると失礼がないのか、また、適切なお届け時期が過ぎてしまった場合はどのようにして贈ればよいのでしょうか。
お歳暮を贈る時期
お歳暮は、12月上旬から12月20日頃までに贈るのが一般的です。 年末大掃除や迎春準備で慌ただしい時期に贈るのは先方のご迷惑につながるのと、不在がちになることも想定されるので、遅くとも25日までに届くよう準備することを心がけます。
数の子や新巻鮭など、お正月の団らんで食べていただけるような食材を贈る際は、なるべく新鮮なものを食べる時期近くに贈るという意味で、賞味期限を考慮し、25日ギリギリにお届けする方が良いでしょう。
お歳暮の時期が過ぎたときのマナー
お歳暮を贈る時期が過ぎてしまった場合でも、贈る事で相手にも気持ちが伝わるので、迷わず贈りましょう。
ただし、その際にはルールがあります。 年末年始で相手が不在がちかもしれませんので、事前に電話にてお贈りする旨を事前に連絡をする事で先方も受取り準備ができて親切でしょう。 また、休暇を使って旅行や帰省をされるようでしたら、予めご都合のよいお届け日を聞き出すこともできます。
のしの表書きは、12月31日までにお贈りする場合は「お歳暮」、元旦から1月7日(松の内)までに届く場合は「御年賀」、1月8日から2月4日(立春)までに届く場合は「寒中御見舞」「寒中御伺い」と書きます。 また、お届け先が喪中の場合は、松の内(1月1日~1月7日)を避けて、1月8日以降に届くようにし、「寒中御見舞」と書きます。
時期を過ぎたお歳暮が届いた場合、お歳暮期間中に届いた場合と同様、届いてから1週間以内を目安に、贈り主に感謝の気持ちを伝える「お礼状」を出しましょう。 友人、知人などの親しい方でしたら、取り急ぎお電話にてお礼を伝えるのも失礼に当たりません。
お礼状の文体は堅苦しいものでなくても構いません。 率直に自分の言葉で感謝の気持ち、素敵な品いただいたことへの嬉しさ、喜びの気持ちを記し、最後に寒い時期なので文末では相手の体調を気遣う言葉で締めくくると、心のこもったお礼状になるでしょう。
贈る時期が遅くなっても、大切なのは相手への感謝の気持ちを伝えたいという「誠意」です。
時期が過ぎた場合でも、のしの表書きをその贈る時期に合わせた書き方をすることで、相手に失礼なことなく、いつでも贈ることができるのです。 遅れたことに気づいたときには、気負うことなく早めに贈答品を選んで、事前に先方に連絡して贈りましょう。
また、自分が時期を過ぎたお歳暮を受け取ることがあれば、相手の誠意を受け止めて、お礼の気持ちをお礼状にしたためて、贈り主に伝えるようにしましょう。 お世話になっている方への感謝の気持ちを伝える贈答の風習を通して、大切な方とのよりよい関係を築き、末永く良好な関係が続いていくとよいですね。